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最年少ポール→最年少優勝、セバスチャン・ベッテル [F1]

イタリアGPはモンツァ、レースがF1として開催される以前の1922年に造られ、現在F1が開催されているコースの中で一番アクセル全開率が高い超高速サーキット。
その為に他のコースとは空力パーツに互換性が無いほどの高速仕様(レスダウンフォース)に仕上げてスピードを競う。

過去殆ど雨のレースのならなかったモンツァ、しかし、今回は具合が違った。。。

レースの3日間、一日は雨…と言う予報で有ったが、初日金曜日フリー走行1回目は記録的な大雨のため途中で中止、2日目のフリー走行も雨、予選も雨だったが、3日目の決勝は晴れと予想されていたので、予選を重視しすぎてダウンフォースを強くすると(晴れた)本戦では苦戦も必至となるのでチャンピオンシップをリードするチームほどセッティングや出走タイミングを悩んだのか、強くなってっていく雨にも翻弄され、予選第二ラウンドでクビサ、ライコネン、ハミルトンが脱落。

予選最終ラウンドでは、前戦も調子の良かったトト・ロッソのセバスチャン・ベッテルが史上最年少のポールポジション、同僚のセバスチャン・ボーデも4番手、2番手マクラーレンのヘイキ・コバライネンが唯一上位チームの意地を見せるが、3番手はレッドブルのマーク・ウェバーと上位はレッドブルグループが占拠で、第二ラウンドをかろうじて突破したフェリペ・マッサは6番手がやっとの状態だった…

翌日本戦、レース前のパレードの時は晴れていたらしいが、本戦は雨。

視界が極めて悪いためセーフティーカー(2周目まで走行した)先導でスタート

トップのベッテルは順調に飛ばし、少し遅れてコバライネンが追う展開。

ボーデはエンジンが掛からず折角の4番手がモッタイナイことに(スタート後、どうにかスタッフが1周遅れで発進させたが…)

10周過ぎあたりからコースも少し安定しだだしたので、元々早かったであろうが下位ポジションに沈んでいた上位チームのマシンが前走者をパスし始めたが、ライコネンは(やはりと言うか低気温下のフェラーリは)トランクションが悪いようでピリリとせず、対照的にハミルトンのマクラーレンは他車とは違うようなトランクションで次々とオーバーテイク(VSトヨタ、グレッグの時は相手を路肩の半分押し出し、かなり危険な行為で有ったが…)

路面コンディションは全車エクストリームウェットタイヤから中盤以降雨足や路面状況から(其々2or3ピット作戦の違いも含めて)それぞれの交換タイミングでスタンダードウェット(一部ドライを履いたチームも有ったらしいが戦果は上げていない)に交換

レース結果、スタートから開けた視界を利用してリードを守ったトト・ロッソ、セバスチャン・ベッテルが史上最年少で優勝、2位コバライネン、3位は1ピット作戦を成功させたBMW、ロバート・クビサと今年初優勝したメンバーが表彰台を独占。

4位5位も1ピットのアロンソ、ハイドフェルド

6位は良くも悪くも目立てなかったフェラーリ、マッサ
7位追い上げも途中失速のハミルトン
8位、1ピット組の渋滞で3番手スタートが生かせなかったレッドブル、ウェバーまでがポイントゲット!

ライコネンは最終周にファステスト出す(今期のレース半分以上?)が9位ノーポイント。。


ま、今回のレースはセバスチャン・ベッテル&トト・ロッソ!

それっきゃないか。。

トロ・ロッソと言う日本語的には馴染みの無い言葉のチーム
正式チーム名はスクーデリア・トロ・ロッソ(Scuderia Toro Rosso)このイタリア語表記を英語に変えるとTeam Red Bull、つまりレッド・ブルをイタリア語に読み替えただけ…

このチームは(本家)レッド・ブルのセカンドチームと言うポジションで(下位カテゴリーで参戦している)レッドブル・ジュニアチームで育成したドライバー等の若手ドライバーの登竜門としても機能している。
これは、このチームがレッドブルの買収される前身のミナルディ時代から伝統かも知れないね

※ミナルディ・・・片山右京、中野伸治が所属していたこともあるチームで1985~2005参戦、現役ではアロンソ、フィジケラ、トゥルーリ、ウェーバーがここからデビューした。

現在はミナルディ時代とは違いレッドブル傘下でほぼ本家レッドブル・レーシングと同じマシン(最新パーツの供給レベルは本家より少し遅いらしい)を違うエンジン(本家のルノーに対してこちらはフェラーリとブランドで言えば上か…)使う事により、ミナルディ時代の様に万年下位グループから抜け出し、ここ数戦の好調さは混戦模様の中盤グループ内では最速!?とまで言われるほどに…

とは言え、チーム規模としては有力チーム(ばかりか他の中位集団チーム)とは比較にならないほど少なく、所属スタッフも殆どミナルディ時代引き継ぐメンバーで運営されているらしい。

今回優勝したセバスチャン・ベッテルは来期、グループの上位チームのレッドブルに移籍する事は決定済み。

もう一人のセバスチャン・ボーデ、ベッテルに隠れてパッとしなかった今期デビューのルーキーだが、実はレーサーとしてはベテランと言うか、GP2前身のF3000の2002年チャンピオン、アメリカのトップフォーミュラー、チャンプカーも2004~2007チャンピオンとバリバリの経歴(その分他のルーキーより少し年上だが)って事を最近知り、ここ2戦の走りの良さはやっとエンジン掛かってきたのかも?

で、トト・ロッソは来期ドライバー候補として9月17日にレッドブル・ジュニアチーム出身のセバスチャン・ブエミを18日に佐藤琢磨をテストするらしい。

チームとしては来期はルーキー&(実績のある)ベテランを起用したいとか…

しかし来期のシートを危ぶまれていたボーデのここ2戦の走りや

アロンソがBMWへ移籍した場合に弾かれるかもしれないニック・ハイドフェルド等を考えるとどうなるやら。。

(それにしてもトト・ロッソってセバスチャンって名前好きだな…)


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