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カスピアン王子の心中は?? [映画]

「ナルニア物語」は世界三大ファンタジーの一本として昔から存在を知っていた。

小説自体は機会が有れば読みたいなぁ~っと思いながら(それぞれ分冊された長編でありシリーズ物でもあったから)三作とも読めていないが、映像化された作品は殆ど観ており、「指輪物語」の「ロード・オブ・ザ・リング三部作」は凄まじい傑作ファンタジー映画だったし、「ゲド戦記」は第3部をベースに作られたジブリ作品の「ゲド戦記」はハッキリ言って駄作…、アメリカでTVミニシリーズとして第1,2部を実写映像化した「ゲド~戦いのはじまり~」も、類型的なファンタジードラマ…って感じ(ま、"ゲド"の原作者どちらに対しても否定的である発言をしてた)
映像化された作品の出来不出来は別として、どちらも物語の対象者として児童文学やジュブナイル的では無く、明らかに大人を対象とした物語からの映像化だと感じられた。

なのでシリーズ前作「ナルニア物語 第1章ライオンと魔女」もその感覚で観だしたんだけど。。

ロンドン空襲時期の現実世界の少年がナルニアに行ったあと、修行も無いまま(マジックアイテムに頼るでもなく)剣を振るう戦で敵を倒していく姿を見た時に「ナルニア物語って児童文学だったのね。。」と確信し、それ以降は(別に見下す意図は無いが)そう言う視点でナルニアを見た。

で、今回の「~第2章カスピアン王子」
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主人公たち4兄妹は前作から一年後のロンドンだが、ナルニアの世界では1000年以上も過ぎ去っていて、前作では言葉を話す動物や半獣人や小人などのファンタジー的住人(以下"ナルニア民"と書く)が悪の魔女と正義のライオンの二つのサイドで対立していたのが、第2章では旧来にナルニア民は消え去り、人間が中世ヨーロッパ的城を中心とした国を作りその中で後継ぎ問題から本来なら王位継承者であったカスピアン王子が暗殺者に追われ、人々が入らない森に逃げ込み、そこで滅びたと思われていたナルニア民と出会い(そして4兄妹もナルニアに償還し)彼らと共に人間の軍隊と戦う!っと言うのが大まかなプロット。。

前作もクライマックスは魔女軍と4兄妹の率いた軍勢の戦いで、痛々しい戦死者もいるには居たが、魔女の魔法でやられたような人は後で復活したりとかで、児童文学的なものだったのが、今回は(好戦的な)人間との生存権をかけた戦いと言う事でかなり激しい戦いになるのだが、カスピアン王子自身は、自身を追いやった叔父とかに対して怒るのは問題無いが、それ以外の同法で有り国民であった人たちと剣を交えることに対して特に悩む様子も無いままに戦い続けているのって。。戦後は(ま、主人公サイドだし)敵対して戦った人間の国を治めることになるのも…なんだかねぇ~って感じでしたね

映像技術が進んで、昔なら不可能と思えていたような映像世界を表現出来る様になったおかげでこの手のファンタジーの類もたくさん映像化され、それなりにお金のかかった作品は、画として確かに毎回凄いものを見せてはくれるが、物語のディテールに関してはなんか甘いと言うか、もう少し拘ってくれよ!って作品も多いのは事実で、世界観なりに上手く纏めてくれないと、その世界自体を嘘っぽく感じて素直に楽しめなくなってしまうんだよな…

ま、「ライラの冒険」よりはマシだったと言う事で、「ナルニア物語」(原作は7作からなるけど)は映画としてあと一本作るらしいので(シリーズ映画のフォーマットとしては定番化したトリロジーとして)どうまとめてくるのだろうか?


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